運送会社へ就職や転職して大型トラック運転手になりませんか?
今の職場は楽しいですか?
毎日上司に怒られてビクビクして仕事してませんか?
毎日同僚にこき使われてウンザリして仕事してませんか?
毎日部下にバカにされてイライラして仕事していませんか?
多くのサラリーマンの場合、1日のほとんどを人とのやり取りで仕事が成り立っています。
そんな生活に疲れきって、精神的に楽な職場をお探しでしたら、大型トラック運転手もそのひとつの選択肢に入れてみてはいかがでしょう。
大型トラックに限らず、多くのトラック運転手は、1日のほとんどを1人トラックの中で過ごします。
もちろん、荷主さんや業者さんなどへのあいさつ程度の人とのやり取りはあります。
しかし、人との係わりはその程度で、後のほとんどは1人で過ごせ精神的には非常に楽な仕事です。
その代わりと言ってはいけませんが、体力的にはそれ相応の自信が無いと後で苦労します。
もちろん、体力を使わない大型トラック運転手もいますので、体力が無くても大型トラック運転手にはなれますのでご安心を。
では、その大型トラック運転手になる為に必要な大型自動車免許を取得する方法をご紹介します。
大型トラックの免許を取得する条件と取得する方法
準中型自動車免許という免許区分が追加されたのはご存知でしょうか。
平成29年3月12日施行された、改正道路交通法により『準中型自動車免許』が追加されました。
準中型自動車免許とは、普通自動車免許と中型自動車免許の中間に位置する免許で、車両総重量7.5t未満まで運転でき、18歳から取得できる免許です。
この準中型自動車免許の登場によって、高校卒業後の新社会人が運送業界に就職しやすくなっています。
この改正により、インターネット普及によって爆発的に荷物が増えドライバー不足に悩んでいる宅配業界に、少しばかりの光が見えたのではないかと思われます。
それはさておき、この様な改正道路交通法は、さらに前の平成19年6月にも施行されています。
この時、中型自動車免許ができたことによって、現在は大型自動車免許の受験者が減少傾向にあります。
この様な改正によって、一発試験と言われる自動車教習所に行かず、技能試験一発で受験する方法も少し変わってきていますので、詳しくご説明しましょう。
大型トラック免許の取得方法
【その1】自動車教習所に通って取得する方法
各地にある自動車学校で、助手席に教官を乗せて教えてもらいながら免許を取得する事が出来ます。
教官が安全確認の方法や、S字のハンドルさばき、車庫入れや縦列駐車の要領を教えてくれるので、大型トラックに乗ったことの無い方でも、安心して免許取得を目指すことが出来ます。
そのぶん、免許取得にかかる費用は高くなり、取得までにそれなりの期間を要します。
【その2】運転免許試験場で試験を受ける方法
トラックに乗ったことのある方や、すでに運送会社でトラックに乗って仕事をしている方、またはトラックに乗ったことは無いけど、相当運転に自信のある方などが挑戦する「一発試験」と言われる免許取得方法です。
この一発試験での免許取得を目指すのは、なかなか難易度が高いのですが、費用面を考えると自動車教習所に比べて格段にお安く済みます。もし、時間に余裕があるなら一発試験をおススメします。
大型トラック免許を取得するための条件
大型トラックの免許を取得しようとお考えであれば、一発試験の方も自動車教習所の方も知っておく条件が6つあります。
- 21歳以上であること
- 視力は両眼で0.8以上、片眼で0.5以上であること (メガネ、コンタクトレンズの使用は可能)
- 赤色・青色・黄色の3色が識別可能であること
- 三桿法(さんかんほう)の奥行知覚検査器により、2.5mの距離で3回検査し、平均誤差が2cm以下であること
- 両耳聴力10mの距離で、90デシベルの警音器の音が聞きこえるものであること (補聴器の使用可)
- 普通免許、中型免許、大型特殊免許のいずれかを取得後、取得期間(運転経歴)が通算3年以上あること
この6つの条件は最低クリアしておく必要があります。
この中で視力は意外に見落としがちなのですが、もし視力が落ちて視力検査を通過できないと試験が受けれませんので、一度事前に視力検査をしておきましょう。
また、中型免許と大型免許や第二種免許になると追加される、三桿法を用いた『深視力』は苦手な方が多い様なので、事前にどんなものか調べておくといいでしょう。コチラ→→深視力検査
大型トラックの免許を一発試験で受ける時の流れと費用
大型トラックの免許を取得するための条件をクリアしたら、次に準備すべきはお金です。
一発試験の場合は、受験するために必要な費用として、試験手数料や技能試験車輛使用料などがかかり、合格してからかかる、交付手数料や取得時講習の費用があります。
各項目の費用の概算をまとめました。
- 場内試験費用 :約 6,000円 × 受験回数
- 路上試験費用 :約 9,000円 × 受験回数
- 取得時講習費用:約15,000円 ※免除条件有り
- 免許交付費用 :約 2,000円
費用合計は、約32,000円ですが、受験回数によって加算されていきますので早い段階で合格すると費用がより抑えられます。
大型トラック免許一発試験の流れ
大型トラック免許を一発試験で取得しようとした時の流れは以下の通りです。
- 適性検査
- 場内試験(仮免許取得)
- 路上練習
- 本試験(路上)
- 取得時講習
- 免許交付
この流れで免許交付となります。少しポイントとなる場内試験と本試験を詳しく見てみましょう。
場内試験の内容
車に乗るところから試験は始まっていると思ってください。
車両の前後を確認し、後方確認後乗車、安全確認後車庫より出発となります。
基本となる、指定速度走行、踏切、交差点の通行の他に、クランク、S字、坂道発進、隘路(あいろ)、路端停止および発進があります。
また、これまで大型免許の試験車両は、全長8mでしたが、改正道路交通法により全長12mに変更されました。
この場内試験に合格すると『仮免許証』が発行され、路上練習が可能になります。
※平成19年6月の改正道路交通法により、隘路と路端停止および発進は試験項目に追加されました。
路上練習の内容
大型免許の路上練習には『大型車両で過去3か月以内に5日以上の練習』と『有資格者の同乗』が義務付けられています。
一発試験での合格を目指す方にとって、この路上練習が大きな壁になる事があります。
まずは、有資格者とは、第一種、二種免許取得期間が免許停止期間を除き通算3年以上の者とされています。
また、練習する為の車両は全長12m以上と定められており、全て個人で準備する必要があります。
せっかく場内試験を突破できても、路上練習する環境が無ければ先へ進めず断念せざるを得なくなります。
前もって、路上練習できる環境を整えてから一発試験に臨むことが大切です。
ごくまれに、教習所での路上練習をやっている場合があるようですが、足元を見られ高い金額を吹っかけられることもしばしば。
また、路上練習は自己申告ですので、練習車両の車検証のコピーや有資格者の免許証のコピーを求められる事も覚えておいて下さい。
この路上練習の制度が一発試験に取り入れられてから、大型免許の一発試験取得割合が減少している要因と考えられます。
本試験の内容
免許取得のための最後の技能試験です。
本試験には『場内試験』と『路上試験』があり、指定自動車教習所の卒業検定と同じイメージです。
まずは場内試験での方向転換、または縦列駐車のどちらかを行い、路上試験に突入します。
場内試験での減点で、路上に出られずに試験終了となる事もありますので、凡ミスをしない様に注意してください。
路上試験では、安全確認は絶対条件です。右左折時、交差点通過時等は安全確認を試験官に分かり易く大げさに行ってください。
路上試験でのコースは、その時々で違いがありますが、基本的な運転は場内となんら変わりません。
一般の車両や歩行者、さらには二輪車、自転車と本試験をしている事を知らない方がウロウロしているという事を忘れずに、これでもかというくらいの安全運転を心がけて下さい。
試験点数は100点減点方式で、70点が限界点です。
減点は、5点、10点、20点と減点対象行為によって違いますが、安全確認の原点が一番多いと思って下さい。
また、試験一発中止になるような、信号無視や一時不停止などは絶対にしない様にしてください。
大型トラックの免許が取得できる教習所と一発試験のメリット
大型トラックの免許を取得する方法は指定自動車教習所と一発試験の2種類ありますが、どちらにもそれぞれメリットとデメリットがあります。
一発試験のメリットとデメリット、指定自動車教習所のメリットとデメリットをそれぞれ見てみましょう。
自動車免許試験場で取得する一発試験のメリット
- 費用が安い
- 拘束時間が短い
やはり一発試験の1番のメリットと言えば『費用の安さ』です。
試験を受けられるのは平日朝から昼までかからない位なので、拘束される時間が短く仕事がしやすい事も良いと言われています。
自動車免許試験場で取得する一発試験のデメリット
- 合格率が低い
- 平日のみしか行われていない
一発試験のデメリットと言えば『合格率の悪さ』が問題です。
1回の試験の費用は低くても、何度も試験を受ければそれなりのお金がかかってしまいます。
さらに、平日のみしか行われていない為、わざわざ会社を休んでいかなくてはいけない。
指定自動車教習所で取得するメリット
- 通常の技能講習をうまくやれば確実に取得できる
- 運転技術が伴わなくても学習しながら取得できる
教習所のメリットとしては、確実に取得できる点と、教えてもらいながら取得ができる点です。
トラックの運転をあまりしていなくても、教官が乗っているだけで安心して講習がうけられる。
指定自動車教習所で取得するデメリット
- 金額が高い
- 取得までの時間がかかり過ぎる
教習所でのデメリットとは、金額が高いという点です。
大体の教習所で大型トラックの免許を取得するのに約2か月かかると言われています。
この様にそれぞれメリットとデメリットが有りますが、ご自分のライフスタイルに合うかどうかが大切です。
まとめ
大型トラックの免許を取得する事ができる条件をクリアしたら、あとはどう費用を捻出するかが次なる課題です。
人それぞれライフスタイルがあるので、一概に免許取得するならコレ!とは言えません。
ただ、費用面や時間的拘束から考えると、やはり『一発試験』が理想的ですね。
一発試験を決意されたら、路上練習が可能かどうかの確認と環境を構築しておきましょう。
昔に比べて大型トラック運転手がへっていますので、是非とも大型免許を取得して運送業界に入ってみて下さい。