運送会社で働こうと考えているなら、大型トラックの免許は取得したいですね。
ダンプトラックをはじめ、バス、タンクローリー等、ちまたで良く見かけるトラックの多くは大型トラックです、
せっかく運送会社で働くのなら、小さいトラックで終わらずに一番大きいトラックに乗りたいものです。
運送会社の多くは、人材を募集する時に中型免許所持者で募集したとしても、大型トラックを所持している会社であれば、できる限り大型トラックの免許を持っている方を採用したいです。
なぜなら、もし雇ってみたらものすごくいい人材だった時、できるだけ給料を多く与えてつなぎとめたいのが本音です。
そんな時、大型トラックの免許を持っていれば、大型トラックに乗ってもらう事で、普通に給料を上げる事ができます。
あなたも良い会社ならずっと痛いのが本音だと思いますが、給料が少なかったら辞めたくなるのは仕方ありません。
でも大型トラック免許を取得していれば、給料が上がる可能性を秘めているのです。
そんなチャンスを逃がさないためにも、大型トラックの免許は取得しておきましょう。
運送会社に入る前に大型トラック免許を取得しておく方が良い理由
大型トラック運転手の求人募集は、見たことありますか?
インターネット求人や、ハローワーク等で求人情報を見てみると分かるのですが、運送会社の募集は非常に多いです。
それは、仕事内容が余りにも辛すぎて人の出入りが激しい会社もあるのですが、荷物量の増加によりトラックを増車しているために増員している会社もあります。
就職や転職をするなら狙うべき会社は後者ですね、増車するほど景気の良い会社は給料も安定している傾向があります。
ただし、採用が決まって大型ラックに乗れるとしても、増車した新車ではなく使い古されたオンボロである事は覚悟しましょう。
現在は、トラックドライバーが慢性的な人手不足に陥っていますが、それはこれから運送業界に飛び込もうとしている方にとっては朗報です。
さらに、一昔前はトラックドライバーと言えば、いかつい男性のお仕事の様なイメージでしたが、現在は女性も多く活躍している事もあり、華やかなイメージに変わってきています。
トラックドライバーの不足は、少子高齢化による働き盛りの年代が少なくなってきたことが原因のひとつです。
さらに、平成19年6月2日より施行された新免許制度、普通免許と大型免許の間に増設された『中型免許』が影響していました。
新免許制度で増設された中型免許は、いわゆる2~4トン車の免許というくくりで作られました。
中型免許を取得するには、満20歳以上かつ普通免許取得後2年以上(免許停止期間は除く)の保持期間が必要になり、高校卒業後、普通自動車免許で運転が許されていた2~4トン車に乗ることが出来なくなりました。
この事により、運送会社は若い人材の育成ができなくなり、人手不足に拍車をかけたものと考えられます。
この運送業界の慢性的な人手不足を改善しようと、平成29年3月12日よりまた新たな免許制度が施行されました。
この改正道路交通法により、新たに『準中型免許』が追加され、いわゆる2トン車のくくりが出来たことになります。
準中型免許の取得条件は、満18歳以上だけとなり、高校卒業後のトラック運転手デビューも可能になりましたが、2トン車を採用している運送会社は、個人宅へ配達を行う宅配業がほとんどです。
この改正道路交通法により、インターネット通販で爆発的に増えた個人宅への宅配業を主な事業としている運送会社は、運転手の確保が容易になったと思われます。
これ以上免許制度の改正を行うと、何が何だか分からなくなりそうですが、貨物自動車の事故が減らない限り、まだまだ細かい免許区分が施行される可能性は十分考えられます。
ならば、新たな免許区分が作られる前に、大型自動車免許を取得しておいた方が得策ですね。
大型トラックの免許を取得しておく方が良いのは、これだけではありません。
運送会社の就職、転職情報を閲覧してみると、どこも中型免許が採用条件で、大型免許所持者は優遇となっています。
さらに、大型免許取得の支援まですると書いてあるではありませんか。
路線バスの運転士募集に、大型免2種免許の取得支援をするという記述は良く見かけます。
理由は、大型2種免許が無いと仕事できないから、という点とそもそも免許取得の手段やお金がないからなどがあります。
これと同じことを、通常の運送会社がやる理由はなんでしょう。まさに囲い込み、いい人材を手放さない様にするためです。
運送会社がそこまでして人材を確保しようとするのは、運送業界が慢性的な人手不足である事を象徴していると言う事です。
まだ年齢が満21歳以上でない方、普通免許または大型特殊免許を取得して(免許停止期間を除いて)免許経歴が3年以上に満たない方は大型免許の取得はできません。
ならば、中型免許まで取得しておいて、大型免許取得の支援をしてもらえる運送会社に狙いを定め、色々な運送会社を見て回った方が良いでしょう。
もし、大型免許の取得条件をクリアしているのであれば、大型自動車免許は取得するべきです。
運送会社が欲しい人材は、大型トラック運転手です。
運送会社の求人情報では、中型トラック免許を必須免許とし、大型免許は有れば優遇しますよ!というスタンス。
ならば優遇されて入った方が、間違いなくお得です。
募集人員が1名の場合、中型免許所持者の経験者と大型免許取得の未経験者ではどちらを採用すると思いますか?
もちろん後者ですね。なぜならなんでも乗れるから。
大型トラックの免許が取得できる21歳以上、免許取得後3年を経過していれば取得条件クリアです。
新たな免許制度が加わる前に、大型自動車免許は取得しておくべき必須アイテムですね。
運送会社で働くならフォークリフトの免許は取得しておくべき
倉庫業界と運送業界は密接な関係があります。
なぜなら、倉庫業を営む会社の多くは、元は運送業から始めている事が多いです。
運送業は、荷物を届けたい荷主さんから荷物を預かり、荷物が欲しい荷主さんへ届ける事が目的です。
どちらの荷主さんも、荷物を保管する場所を自社の所有地に確保する必要があります。
保管するだけの場所、いわゆる倉庫には、温度や湿度の管理、在庫の数量確認、有効期限管理、不良品管理などが必要で、その管理には多くの人材や、コンピュータ等が必要となります。
そこに目を付けた運送業が、一時保管をするための倉庫業を始めました。
そこは運送業で、顧客は荷主さんなので飛び込み営業の必要もなく契約はとれます。
そうやって伸びてきた倉庫業は、運送業とセットで考えても良いくらいですね。
と言う事は、運送業を営む運送会社が、倉庫を持っている事が多くあると考えられます。
その場合、荷主預かり分の荷物を、運送会社の倉庫から相手先の倉庫に届けるという構図が出来上がります。
そうすると、運送会社で荷物を積み込み、相手先の倉庫で荷物を降ろすという作業が発生するのですが、その作業に必要なのが『フォークリフト』になります。
このフォークリフトに必要な免許が『フォークリフト運転技能講習終了証(以下、フォークリフト免許)』です。
では、このフォークリフト免許の取得方法についてご紹介します。
普通自動車免許を持っている方の場合
- 受験資格:18歳以上
- 学科講習:7時間
- 実技講習:24時間
- 講習料金:約3~4万円
計31時間、4日で終了する事も出来ます。
学科、実技共に試験があります。
学科試験の内容は、学科講習を聞いていれば確実に受かる問題ばかりです。
学科の講師が『重要』や『ポイント』など、分かり易い教え方をしてくれるので、その部分はしっかり覚えましょう。
長い時間しっかり学科講習を受ける続けると、眠たくなってしまいますので、あまり真剣になり過ぎない様にしましょう。
実技試験の内容は、コースを制限時間までにクリアする事ですが、そのコースも実技講習で練習するので問題ないと思います。
もし、試験が不合格だったとしても『救済措置』があります、再試験は割安で受ける事ができますので安心してください。
ぜひ、大型トラック免許、フォークリフト免許はセットで考えておいて下さいね。
まとめ
運送会社でトラックドライバーにとして働くなら、大型トラック免許は取得条件クリアと同時にとるべきです。
さらに、倉庫を所持している運送会社を狙っているならフォークリフト免許は持っていた方がダンゼン有利です。
フォークリフト免許は更新がありませんので、取得してしまえば一生モノですので、顔写真は渾身の顔写真を用意しましょう。
学科試験も実技試験も眠らずに聞いていればなんとかなります。
運送業界デビューに向けて頑張ってください!