これから普通車の免許を取得して、色々な所に遊びに行くぞ!と意気込んでいる方。
やっと普通車の免許を取得して、初めて親の車を借りてお出かけしようとワクワクしている方。
これからの自動車ライフをより良いものにするために、運転技術を磨き上げて下さい。
特に男性の方にはスマートな運転スタイルを身に着けて欲しいですね。
なぜなら、助手席にこれから誰を乗せようと思っていますか?
家族?お友達?それとも彼女?
家族を乗せてどこかへお食事に行くとき運転を頼まれても、多分あなたは安全運転するでしょう。
なぜなら、お父様やお母様と言った自動車を運転する先輩が乗ってますね。
先輩の前で下手な運転できませんし、親を乗せての乱暴な運転は、今後車を借りれるかどうかの試験への不合格を意味します。
お友達を乗せてどこかへ遊びに行こうとか、彼女を乗せてデートに行こうとする時はもっとも意識してほしい事があります。
それが、スマートな運転です。
どうしても、普通免許を取得して初心者マークが必要な時期は運転が楽しく、色々な所へお出かけしたくなります。
そんな時に、助手席に乗せたお友達や彼女は、運転手であるあなたに命を預けている状態です。
運転手であるあなたは、助手席の大切な人の命を預かっている事を常に忘れないでくださいね。
一番怖いのは交通事故です。
初心者の内は自分の事で精いっぱいになりがちで、周りの事があまり見えなくなってしまいます。
しっかり前を見て走ってるから大丈夫!と思っているならそれは大きな間違いですよ。
交通事故を起こす相手は、前からはもちろん、後ろからも横からも襲ってきます。
あなたがどれほど安全運転していても、相手から来られるかもしれません。
相手が来たから仕方ない、なんて言えませんよ。
あなたは普通免許を持った資格者であり、自動車の操作者であり、責任者です。
そして助手席に乗っている方はそんな有資格者を信頼して乗っている第3者であり、あなたにとって大切な人なはずです。
だからこそ知っておいてほしいスマートな運転とは、運転技術はもちろん危険察知能力も必要です。
長年、大型トラック運転手をしていると運転技術と危険察知能力は自然と身に付きます。
その理由を大型トラックの運転のコツを交えながらご紹介したいと思います。
大型トラックと普通車の運転は違う、大型トラック運転のコツをつかめ
普通車の運転でもっとも意識してほしいのが、スマートな運転です。
スマートな運転とは、安全運転だけではなく色々な意味を含んでいますよ。
ハッキリ言って安全運転はしようと思えば誰でもできます、それ以上の事を運転に取り入れてこそスマートな運転と呼べるようになります。
では、スマートではない運転とはいったいどんなものなのでしょう。
運転技術の未熟なドライバーにありがちな運転
あおり運転
皆さんご存知のあおり運転、社会問題にもなっている運転ですね。
このあおり運転をする方は気の短い人が多いと思います。それと意外にも女性が多いのですが、女性の場合はあおり運転というより、あおっている意識は無く車両感覚が乏しい事が原因のようです。
まさにあおり運転という運転をする方は、先を急いでいるのかサイドミラーで見える位置をキープしてべったり後方に張り付いてきます。
あおられている方もサッと避ける事ができる状況なら良いのですが、どうみても避けれない状況だとあおられっぱなしです。
ハッキリ言ってあおりまくって前方に出たところで狭い日本そんなに急いでどこに行く?という感じです。
その先には信号もあれば車も走ってます。たぶん目的地が同じ場所なら到着時間は5分と変わりませんよ。
追突事故や相手のドライバーとのトラブルの原因となりますし、この時助手席に乗っている方が免許取得者であればかなり恐ろしいと思いますので、車間距離は十分に確保して運転しましょう。
無理な割り込み
車間距離を十分に取って走っていると、急に追い越し車線から割り込んでくる方がいます。
正直、私の安全の為の車間距離なのに割り込まれたら意味がありません。
割り込んだらいけないのではなく、割り込む際はゆっくり時間をかけて入れてもらいましょう。
トラック運転手をしていると割り込みはしょっちゅうある事なので十分に注意していますが、あまりに急だとブレーキが遅れる場合があります。
特に大型トラックや大型トレーラーは急に止まる事を苦手としています。
また、急ブレーキは荷物がズレたり破損する可能性がありますので、極力やめてほしい所です。
特に割り込んでほしくない荷物というか、運んでいるのが牛や馬と言った生き物の場合、骨折やケガの原因となりかねないので急ブレーキは絶対に踏めません、普通車の方は割り込みをかける時は、ゆっくり丁寧に時間をかけて後続車に急ブレーキを踏ませない様に注意してください。
スピード超過
要はスピードの出し過ぎですが、バイパスは常に100kmとか、狭い道幅なのに80kmとか、子供たちが通学に使う道なのに60kmとか有りえないスピードで走る方がいますが、はっきり言ってお馬鹿さんです。
自分が交通違反で検挙され分は構いませんが、他の車や歩行者が怖い思いをしますのでやめてほしいです。
トラック運転手の目線からすると、スピード間隔を失っているのは高齢者が多いと思います。
特にバイパスなどは特にですね。
狭い道幅でのスピードの出し過ぎは若者も多い様ですが、どちらかというと中高年かなと思います。
運転技術も備わっていない若者や、運転技術が衰えた高齢者はスピード感覚を失いハンドル操作をミスり取り返しのつかない交通事故をおこしやすので、意識してスピードは落として走行しましょう。
運転技術の未熟なドライバーにありがちな車内
ひたすら文句
運転技術の未熟なドライバーは他の車やトラック、二輪車や歩行者にイライラする方がいますね。そんな時は車内でおもいっきり文句を言いながら運転しています。危ない運転を見かけて「あぶないなー」と言ったレベルではなく、ヘタクソ!とか、ブレーキかけるな!とか、そこを歩くな!とか、そこを曲るな!とか言っている事はほとんどが理不尽な内容です。
特にこの手のドライバーの多くは運転技術が高いと思っている方が多い様です。
この時に助手席に乗っている方は最悪です。ずっと文句言いながら運転していますから怒っているとしか思えません。
楽しいドライブのはずが、シラケた空気にしてしまいますよ。文句を言いたくなるかもしれませんが、同乗している方への気配りとして、運転中の文句は控えた方が良いですね。
ながら運転
スマホを触りながら、電話をしながら、テレビを見ながらなど、ながら運転をする方がいます。
そういう方の車の動きははたから見るとすぐにわかります。
信号が赤から青に変わっても進まない、右や左にフラフラしながら走る、意味も無い所でブレーキを踏む、このような動きをする車を見かけて車内を見てみるとやはりながら運転をしています。
トラック運転手として言わせてもらうと、このながら運転は非常に迷惑です。
トラック運転手は他の車の動きを予想しながら運転します。
しかし、ながら運転の運転は予想しない動きをします。
大型トラックになると車幅が道幅いっぱいで走っているので、ながら運転の普通車が寄ってくるとかなり恐ろしいです。
それより、助手席の方がもっと恐ろしいとは思います。
大型トラックが自分に寄ってきますからね。
そのままぶつかれば助手席がケガをする可能性が大きいので、ながら運転は絶対に止めた方が良いですね。
この様な運転をする方は運転技術が高いとは言えません。
もしお知り合いにこの様な運転をする方がいれば、運転下手ねと助言してあげた方が良いかもしれません。
スマートな運転技術をベテラン大型トラック運転手から学ぶ
大型トラック運転手で特に長距離トラック運転手は、色々な県を走り、その走行距離は地球何周分か分かりません。
そんな長距離トラック運転手が大型トラック運転のコツと、スマートな運転をご紹介します。
はみ出し運転はしない
大型トラックは車幅が広く道幅ギリギリで走行しています。
常に中央線をはみ出さない様に運転していますが、普通車が思いっきりはみ出しながら走行する場所があります。
それが右カーブですね。これが左カーブの時、左側は壁か谷など障害物がありますのでそちら近づかない様に注意しながら走行します。
右カーブの時はどうでしょう、反対車線が有るので壁にぶつかる事有りませんし、谷底に落ちる心配も無い。
そんな余裕からか、普通車は右カーブを走行する時、中央線をはみ出して走行する事を良く見かけます。
不思議なのは、なぜ対向車が来ることを想定しないのかという点です。
先程も言ったように大型トラックは道幅いっぱいで走行しています。
そこに、中央線をはみ出した普通車が現れたらそれはもうびっくり仰天です。
気を付ければ十分に軌道修正できる運転技術ですので、意識して治していきましょう。
車間距離を十分に開ける
大型トラックは荷物を多く積んでいるとブレーキの利きが悪くなります。
そんな時に車間距離を開けずそれなりの速度で走行中、
また、信号停車や渋滞での停車など、クラッチ、ギア、ブレーキ操作をする事さえも面倒になるので、止まらず通過できる可能性があり、安全面でも車間距離を多くとる事は大切ですね。
現在、大型トラックはセミオートマ等が増えてきており、クラッチ操作の必要ないトラックも有りますが、クラッチ操作が無いだけでブレーキ操作はありますので車間距離を開け、できる限りブレーキを踏まなくていい様にアクセル操作だけで切り抜ける事が大切です。
車間距離を十分に開ける事で安全面ではかなりの効果があります。
それに加え、信号などの切り替わりを早期に判断し、早めのスピードダウンやそれなりの対策を取るとこでブレーキ操作やクラッチ操作が少なくなった上で、安全面への効果もかなり期待できると思います。
普通車、二輪車、自転車、歩行者の動きを先読み
大型トラックにとって、普通車も小さい車です。
ひとたび交通事故を起こせば、普通車は大型トラックからペチャンコにされてもおかしくない位です。
大型トラックだけではなく、普通車もそうですが、自分の運転する車より小さい車や人の動きを先読みする必要があります。
割り込みたい、左右どちらかに曲りたい、道が分からない、と様々な理由をつけて予想だにしない挙動をします。
その挙動を車(二輪車、自転車、歩行者)の動きや、車内の人影から判断し早期に対策すると言ったところが重要です。
この先読みに色々なパターンを積み上げていけば運転技術は比例して上がると思います。
安全運転を大前提に運転技術の向上、行動の先読み力も上げていきましょう。
これが自分のモノになれば、スマートな運転をする事は簡単な事です。
まとめ
大型トラックのコツといえば、曲る止まるバック等の技術的な事ばかりになりますが、今回は安全運転する為の技術と、危険察知能力の向上を目的とした内容にしてみました。
この二つの技術向上で、助手席の方が安心して乗れるスマートな運転に近づくことは間違いなしです。
助手席の大切な方を守る為にも、余裕あるスマートな運転を身に付けましょうね。