せっかく運送業界へ転職するなら大手が良い!
この考え方をする方は意外に多くなっているようです。
家族を養い、子供の学費を稼ぎ、たまに家族旅行にも行きたい!
できる限り同じ会社で働き続け、定年退職まで安定した生活がしたい!
ブラック企業が多いと言われ続けている運送業界で、一般のサラリーマンに近い生活をするためには、大手や準大手と呼ばれる運送会社を目指すしかありません。
と思っている方が多くいる様です。
それは確かに間違いではありませんよ。
大手や準大手クラスの運送会社になると、法律遵守が絶対ですので36協定に違反するような事はありません。
なぜなら大手や準大手にはさらに大きい親会社が存在していたり、運送業だけで会社が成り立っている所が少なく、法律違反は同じグループの他の会社にも悪いイメージを与えてしまい、会社の看板に傷がつくだけではなく、優秀な人材の確保が難しくなってしまう事もあります。
とにかく、大手運送会社は会社名も有名で悪いうわさがたってしまうと瞬く間に噂は広がってしまいます。
インターネットが主流の現在は特にSNSでの拡散が企業にとっては恐ろしいツールのひとつです。
決して法律違反していなくても、会社が全く悪くなくても、誰か一人のつぶやきが会社のイメージを損なってしまう時代です。
だからこそ大手運送会社は従業員、特にトラック運転手には十分な教育をし、会社のルールをしっかり教え込む試用期間があります。
中小の運送会社が試用期間3ヶ月前後、さらに小さい運送会社になると1ヶ月かそこらで試用期間は終わるのに対し、大手運送会社の試用期間は6ヶ月はかかると思っておいてください。
その6ヶ月間はトラックを運転する時間より、机に座っての座学の時間の方が長いと思っておくことが必要です。
要は、その位大手運送会社へ転職し安定した生活を手に入れるのは『ガマン』が必要と言う事です。
仕事内容がトラック運転手だから適当に面接を受け、適当に試用期間をこなせば本採用は簡単!と思っていると必ず途中で挫折します。
今回は、大手運送会社へ転職しようと考えた時に知っておいてほしい採用面接と試用期間についてご紹介します。
大手運送会社への転職は第1印象の面接と試用期間を真面目さ
そもそも大手運送会社はトラック運転手の求人募集をしているのでしょうか。
転職したいと思ってハローワークや新聞、広告やインターネットで調べてみた方多いのではないでしょうか。
そして出した答えは『大手運送会社の求人募集は無い!』ではありませんか?
求人広告の見出しや仕事内容に大手企業という言葉を見かけても、決して大手企業の求人募集ではないと思います。
詳細はコチラ→大手運送会社の求人募集はコチラ
良く求人募集内容を見てみると、運ぶ荷物が大手企業が製造したもの、大手企業が販売しているものといった、いわゆる大手の下請け業者位の運送会社ばかりが軒を連ねていると思います。
なぜ大手運送会社は求人募集がそれほどまでに存在しないのか。
最も分かり易い答えが『離職率』です。
離職率つまり会社を辞める人が異様に少なく、トラック運転手といった業態の人手不足には悩んでいないと言う事です。
という事は大手運送会社への転職は難しいと言う事になります。
しかし、そこはすぐに諦めずに時間に余裕があるならじっくり探すことが大切です。
余りにも大手運送会社の求人が無いからと言って他の所にむやみに変えるのはあまり得策とは言えません。
試しに中小や零細運送会社へ面接に行って、どんな仕事内容なのか、1日の拘束時間はどれくらいなのか、主にどんなトラックで何を運ぶのか、手作業での荷物の積込みや荷下ろしはどれくらいの割合であるのか、歩合制なら何パーセントが給料に反映されるのか、走る距離は地場、中距離、長距離のどれが主なのか等、色々聞き取り調査してみても良いと思います。
小さい会社だからこその良い所も悪い所も見えてくれば、大手運送会社の良い所と悪い所も自然と見える様になります。
小さくても大きくても面接に行くときの服装には十分注意しましょう。
運送会社へ面接に行くときの注意点
仕事内容はガテン系でも、昔と違って現在の運送会社は真面目な所が多いので注意するべき点がいくつかあります。
- 服装はスーツにネクタイ、ワイシャツと革靴も忘れずに
- 免許証と交通違反の有無が確認できる運転経歴経歴証明書があると良い
- 履歴書にはちゃんとした写真を必ず貼り、学歴不問でもしっかり記入
- 履歴書の応募動機は前向きな内容を記入し、特になしも必ず記入
- 職務経歴書は転職者には必須、前職の内容は詳細に記入すると印象UP
- できる限り丁寧な字で記入し、丁寧な言葉づかいで受け答え
面接での第一印象はとても大切です。
運送会社での筆記試験はありませんので面接だけがアピールできる場所になります。
頭ボサボサ、無精ひげ、作業服や遊びに行くような服装、語尾のおかしい言葉づかいでの面接は一発アウトです。
せっかく面接に行って面接官の質問にだけ答えるのはもったいないですよ。
もし運送業界が未経験なら知りたいことを聞く絶好のチャンスです。
経験者なら聞きたいポイントは抑えていると思いますので、必ず聞き忘れの無いように事前にノートにメモして、面接時には全ての疑問を解消してしまいましょう。
運送会社への採用から試用期間での注意点
大手運送会社への求人情報が少なく諦めかけてしまった時は、準大手と呼ばれる運送会社の求人募集に応募してみてはいどうでしょう。
準大手の運送会社ももちろん法令順守は絶対ですし、運転手への過酷な労働も課したりしません。
大手に比べると後ろ盾(バックボーン)が小さいか、運送業だけでやっていっているような運送単体では大手と言う事ですので、こちらも安心して定年退職するまで働き続けられる会社です。
準大手クラスになると少し求人募集も増えてきます。
やはりどんなに仕事内容が良くても、福利厚生や待遇が良くてもやはりトラック運転手という仕事が合わない方はいらっしゃいますので、そんな方は退職されるか倉庫業に異動するか事務所のデスクワークに異動するか等、準大手だからこそできる配置転換も考えられます。
だから準大手運送会社になると求人募集も少しばかり増えてきます。
運送会社売上ランキング
1位:日本通運
2位:日本郵政
3位:ヤマトホールディングス
4位:日立物流
5位:セイノーホールディングス
6位:山九
7位:センコー
8位:近鉄エクスプレス
9位:福山通運
10位:鴻池運輸
売上上位10位までで求人情報が現在掲載されていたところです詳細を確認して見てみて下さい。
こういった大手運送会社や準大手運送会社での採用を面接をクリアすると、2週間後から1か月後に試用期間が開始されます。
まず最初から座学での適性検査、会社ルールの遵守、道路交通法の遵守を延々と説明してくれます。
次のステップは先輩ドライバーの助手席に乗車し、荷物の積み込み方からトラックの運転の見本、荷下ろし場所への道順、荷下ろし場所での荷下ろし方法と伝票受領方法など、現場での仕事を覚える学習が必要です。
ここで第一のチェックポイントです。
特に会社のルール(意外に厳しい)が守られるか、社会人としての最低限度のマナーがあるか、先輩ドライバーの説明を聞いているか。
次に座学の内容をふまえて大型トラックドライバーとして問題ないかを助手席に乗せた先輩ドライバーに判断して頂く事になります。
座学の内容、先輩ドライバーの評価を元に最初の適正チェックです。
ここまで1週間以内です。
ここで、問題がある様なら肩たたきです。
実際は真面目に学習、丁寧な運転、協調性のある性格ならまず間違いなく振り落とされる事は無いでしょう。
横柄な態度、汚い言葉づかい、人の話を聞かずに会社のルールも全く聞かない様ならクビでしょう。
運送会社のトラックは、会社の名前を載せて色々な土地を走り回ります。
素行に問題のある方は、会社の看板を背負ったトラックを任せる事はできませんので、ほぼ1週間以内に居なくなります。
ここまでで何となくお分かり頂けると思いますが、普通の方がまず試用期間でクビになる事はありません。
大手運送会社の試用期間は、どんなに楽しくなくても、どんなに面倒でも、どんなに厳しくても『ガマン』です。
そこさえクリアすれば大手運送会社や準大手運送会社で安定した生活を手に入れ、家族も安心して暮らしていけるでしょう。
もちろん定年退職まで十分働ける様に、その人に見合った場所への配置転換も視野に入れてくれます。
こんなチャンス逃す手は無いですよ。
詳細はコチラ→大型トラックドライバーの求人はコチラ
最後に
大型トラック運転手に転職したくても躊躇してしまう方の多くは家族の存在です。
家族へ迷惑をかけない様に転職するのは至難の業です。
だからこそ、転職先は十分に吟味する事がとても重要です。
安易に今の会社を退職せず、色々な所から色々な転職先を探してみて下さい。
もしかしたら、大手運送会社が求人募集を題しているかもしれませんし、見つけたら迷わずエントリーです。
じっくりと吟味して自分に合った運送会社を探してみて下さい。
必ずピッタリの運送会社が見つかるはずです。ぜひ運送業界へチャレンジしてみましょう。