運送業界へ初めて転職しようかなと考えた時、道を見渡せば走り回っているトラック。
その中でも、非常に大きなトラックが目に着く様になります。
その時に初めて思う事と言えば、大型トラック運転手になるにはどうしたらいいんだろう?という疑問。
そんな疑問を分かり易くご説明します。
まず最初にトラック運転手という職種は、物流会社や運送会社という業種に分類されます。
物流会社とは、物的流通の略で「生産物を消費者へ渡す」と言う事を目的とし、生産物の保管から輸送までを担う会社といえます。
要は、製品を保管する倉庫を持ち、生産者の製品を倉庫に預かり、その倉庫から消費者の依頼を受けて製品を消費者の元へ届けるという一連のモノの流れを担う会社と言う事です。
運送会社は、生産者の荷物を預かる倉庫から、荷物を積込み消費者へ届けるという搬送の部分を担う会社と思っておいていいでしょう。
と言う事で、トラック運転手になるには運送会社だけではなく、物流会社と呼ばれるところも対象になるといえますね。
前置きはここまでで、これより少し詳しくご紹介します。
トラック運転手は物流業界に入る事になります。
物流業界の業種は幅広く、営業、管理、広報、一般事務、整備、倉庫、配送と色々選択する事ができます。
営業や管理といった職種は学歴を重視する事が多く有り、整備といった職種はそれなりの資格が必要になります。
倉庫は管理者になると学歴を必要とする場合もありますが、リフトマンの様な職種は学歴より資格が必要になります。
そして配送に位置するトラック運転手も学歴は必要とされていません。
倉庫と一緒?と思うかも知れませんが、倉庫で働くリフトマンや作業員はアルバイトやパートタイマーが多い様ですが、トラック運転手にあまりそういった雇用形態は見られません。
なので、トラック運転手として物流業界で働くなら基本的に正社員になります。
また、トラック運転手には必要な資格があります。
いくら学歴が必要ないからと言って、トラック運転手として必要な資格を取得しないまま面接に行っても採用される確率は相当低いです。
トラック運転手に優秀な学歴は必要ありませんが、一般常識が無いとさすがにアウトです。
まずは、トラック運転手を目指すなら最低取得しておきたい資格や免許をご紹介します。
トラックは運ぶ荷物によって資格が色々有るので、物流業界をあまりご存知ない内はどれを取得していいかよく分からないと思います。
ですので、最低取得しておいてほしい資格は「フォークリフト運転技能講習」です。
なぜなら、トラック運転手として最も求人募集の多いのが一般雑貨を運ぶ箱車やウィング車と言われるトラックです。
その手のトラックに荷物を積込んだり、下ろしたりするのは基本的にはフォークリフトです。
さらに言うと、自分のトラックに荷物を積み込む為に自分でフォークリフトを運転する事が多いのです。
だからこそ、大型トラック運転手の求人情報の募集要項に「フォークリフト免許所持者は優遇」と記載がある事が多いのです。
と言う事で、詳しくはコマツさんのホームページで確認してみましょう。
[技能講習]フォークリフト運転技能講習|講習日程を見る|コマツ教習所
さて、トラック運転手になるために必要な資格はご紹介しましたが、免許は言わずとも分かると思いますが、一応のご紹介です。
トラック運転手になるのに、普通免許しか取得していないってことは無いと思いますが、準中型や中型免許までしか取得していない方は多いのではないでしょうか。
確かに、準中型免許で2トン車は運転できると思いますが、トラック運転手と言うよりセールスドライバーといった感じの仕事がほとんどかと思います。
中型免許を取得していれば4トン車は運転できますが、やはり運べる荷物の量が少ないので運送会社での4トン車比率はかなり低くなっているため、求人募集も比例して少なくなっています。
だからこそ、引く手あまたの大型トラック運転手になるべきです。
大型トラック運転手になるには、大型自動車免許が必要です。
1種と2種がありますが、1種で問題ありません。
もし、路線バスや観光バスをいずれ目指すなら、2種を取得しておいた方が良いですね。
2種は1種に比べるとかなり難しいですが、バス会社やタクシー会社にも働ける選択肢が増えるのでかなり重宝します。
さて、大型トラック運転手になる為に必要な大型免許を取得する気持ちになれましたか?
ならば、大型免許を取得する方法を考えましょう。
どちらかと言えば一発試験がおススメなのですが、練習環境が整っていないと難しいかもしれませんね。
大型トラック運転手になるために資格と免許の他に必要なものとは
トラック運転手はどちらかというと1人の時間が長いです。
とはいえ1企業の1人である事に違いはありません。
なので、人との付き合いは必須です。
たまに人付き合いが苦手でもトラック運転手なら大丈夫という言い方をしますが、それは間違いではありません。
他人とガッツリ付き合う必要はありませんので、少々人付き合いが苦手でも確かに大丈夫です。
ただし、大人としての最低限のマナーは必要です。
トラック運転手には荷物を積み相手先に届ける必要がありますので、荷物を積みに行った先の荷主さんと納品伝票のやり取りや、荷物を届けた先の依頼主さんとのやりとりには必ず会話が存在します。
いくら人付き合いが苦手でも挨拶や仕事上の会話位はできるはずです。
それ位が出来れば全く問題ないので、少々人付き合いが苦手でも大丈夫と言えます。
また、人付き合いと同じく最低限必要なのが清潔感です。
トラック運転手は仕事上トラックの中で過ごすことが多く、トラックの中ではかなり自由度が高いのでラフな格好でも大丈夫な所が多いです。
しかしながらやはり荷主さんでの積込みや、依頼主さんの所での荷下ろし時にはトラックから降り作業をする事になります。
そんな時、髪の毛はボサボサ、ひげはボーボー、Tシャツはヨレヨレ、作業服は薄汚れていたのでは荷主さんも依頼主さんも会社がしっかりしていればしている程、イヤな気分にさせてしまいます。
運送会社は荷主さんや依頼主さんあっての会社です。
そして、トラック運転手は運送会社の看板を背負っています。
トラック運転手の評価が会社の評価と言っても過言ではありません。
だからこそ、トラック運転手は清潔である必要があります。
もちろん、運送会社の面接で清潔感の無い方は一発で落ちる可能性がありますので、身だしなみには十分注意しましょう。
トラック運転手には真面目さも必要
トラック運転手に学歴は求めないと言われていますが、トラック運転手には学歴より大切なものがあります。
それは「真面目さ」です。
トラック運転手の主たる仕事は荷物を指定された日時に届ける事です。
いわゆる遅延は許されないという事です。
学歴はあっても遅刻をする人がいる様に、真面目に仕事をこなす人がいかに重要か分かるでしょうか。
トラック運転手は運ぶ荷物によって、体力も気力も精神力も必要ですが、それよりも真面目である事がとても重要です。
荷主さんや依頼主さんと丁寧に会話ができる真面目さ、荷物を丁寧に扱える真面目さ、そして荷物を確実に届ける真面目さがあれば、トラック運転手として十分にやっていけますし、運送会社からも手放したくない社員として扱われるでしょう。
ひとつ勘違いしてはいけないのが、真面目だから会社は辞めないという考え方はしないでください。
トラック運転手は常に条件の良い会社を探し続けてください。
ひとつの会社ばかりを見ていると、他に良い条件が有るのに見逃してしまいます。
本当に会社が手放したくないと思うのであれば、それなりの待遇改善をしてくれるはずです。
してくれないのであれば、さらに良い条件の会社へ転職しましょう。
トラック運転手は体が資本です。
少しでも体力的に楽で、少しでも給料の良い会社に転職する事は決して悪い事ではありません。
一生涯働けそうな会社なら、定年までしっかり働ける環境を自ら作っていってもいいかもしれません。
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大型トラック運転手の中でも、高水準の給料が期待できるのは長距離トラック運転手です。
しかし、トラック運転手の中で最も過酷なお仕事も長距離トラック運転手です。
この経験を積むと、どんな運送会社も引っ張りだこになりますよ。
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最後にひとこと
大型トラック運転手は学歴を重要視していないのは確かです。
たまに、トラック運転手は怖い人が多いとか、気の短い人が多いとか言われていますが、それも嘘ではないかもしれません。
みんながみんなでは無いですが、多いのも確かです。
トラック運転手は運転する事が仕事で、走らない、止まらない、曲らないトラックを日に1,000km走る事もあります。
日にそれだけ走っているとおかしな運転をする普通車やバイクに出くわす事もしばしば。
そんな時にどれだけ冷静に対処できるかも、会社の看板を背負っている社員としての真面目さが大いにかかわっています。
要は、学歴なんて必要無く、大型トラックという特殊な乗り物を運転する技術と、小さい乗り物の不意な動きに対処できる経験と、人としての真面目さがあれば大型トラック運転手になる要素は十分にあります。