小さな運送会社の元専務がトラック業界を謎解き

運送会社を色々見てきて、トラックも色々乗ってきました。4トンから始まり、大型トラック、大型トレーラーのお仕事もやってきて、それにも飽き足らず小さな運送会社を起業しました。そんな小さな運送会社の元専務が運送業界の疑問や就職、転職に役立つ情報をお届けします。

大型トレーラー運転手を未経験から始めると日給は8000円!?

転職しようかなと思った時に、真っ先に考えるのが給料の事ですね。

 

もし、今現在のお仕事が一般企業のサラリーマンで、営業や企画開発、設計や製造等であればある程度固定された額の給料が保障されていると思います。

 

その仕事を辞めてまで転職しようとした場合、今保障されている給料を手放すことになるのが最も躊躇してしまう原因です。

 

生活レベルを下げてまで今の仕事を辞めて転職すべきなのか、考える時間があるならゆっくり考えてから行動しましょう。

 

なぜ転職しようと思ったのか、それを整理してみたら判断しやすいかもしれません。

 

  1. 給料が低い
  2. 残業が多い
  3. 休みが無い
  4. 人間関係
  5. 体力の低下
  6. 面白くない
  7. やりがいが無い

 

転職を考える方の多くは、1から4の理由が多いですね。

さらに他業種に転職を考える方は5から7まで入っているようです。

 

就業規則や条件にあたる1から3の部分の不満は、より良い環境を求めて転職を繰り返すと言った手もあるかもしれません。

 

自分の体や気持ちの不満は、新たな職種で心機一転チャレンジしてみるとかなり違ってくると思います。

 

ところが精神的な部分に値する4の問題は少々難しいです。

会社に所属して仕事をしていくうえで、人間関係を構築せずにやっていける所はほとんどありません。

 

社外の人間関係であれば、べったり付き合わず、付かず離れず位の関係を維持すれば問題ないでしょう。

しかし、社内の人間関係はなかなか難しいのが現実です。

 

まず厄介なのが上司と部下の関係ですが、考え方の違う上司と意見を合わせるのはかなり抵抗があります。

また、パワハラ、セクハラを日常的に無意識に悪びれるでもなくやってしまう上司と付き合い続けるのは限界があります。

 

さらに、同僚の人間関係も難しい場合があります。

同期入社で初めは気の合った同僚でも、仕事をするうえでは能力の違いが必ず現れます。

この場合、能力のある方からすれば能力の低い同僚を見下してしまう場合もありますし、逆に能力の低い方は能力の高い同僚を避けてしまう事もあります。

 

これが同僚の亀裂の始まり、性格が悪ければ悪い程、同僚という関係は速い段階でもろくも崩れ去るでしょう。

 

この様に、会社の人間関係は基本的にどんな会社にも必ずあり、切っても切れない関係と言えますね。

そんな人間関係に耐えられず病気になってしまう方も多くいるので、精神的に参ってしまう前にすっぱりと会社を辞め新たな道を探すことをおススメします。

 

そ・こ・で

そんな人間関係に疲れた方が、転職先として選択肢のひとつに入れて頂きたいのが運送業界です。

 

さ・ら・に

運送業界の中でも人手不足に悩まされているトラック運転手という選択肢を増やしてほしいです。

 

そ・れ・は

トラック運転手という職種に濃密な人間関係は必要ないからです。

 

もちろん、トラック運転手と言えど、誰ともかかわり合わないなんてことはできません。

トラック運転手のイメージは、大きなトラックを運転して重たい荷物を運ぶと言ったザックリとしたイメージしかないと思います。

 

確かにトラックを運転している最中は1人なので人間関係は関係ありません。

しかし、トラックに積む荷物をとりに行った先の会社の方、運んだ荷物を下ろす会社の方、そして社内と意外に関係する方はいます。

 

ところが仕事内容はトラック運転手なので、仕事上の多くの時間をトラックの中でかつ1人で過ごします。

なので、他の一般企業と比べるとかなり人付き合いは少なくなります。

人付き合いが少ないので、それ以上に人間関係の構築に苦労する事はほとんどありません。

 

だからこそおススメしたい運送業界、これを機に一度チャレンジしてみませんか。

 

 

大型トレーラー運転手にトラック運転未経験者でもなれるのか

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運送会社に転職しようと思い立ったが吉日。

さっそくトラックの免許を取得するところから始めましょう。

 

改正道路交通法施行前に普通免許を取得された方は、すでに中型免許8トン限定を持っていると思います。

それ以外の方は、準中型免許、中型免許のどちらかを取得するところからスタートですね。

 

ただ、運送会社で働くなら必ず大型免許まで取得してください。

さらに言うなら、けん引免許まで取得しておけば運送業界で食べていけます。

 

中型免許まででは、残念ながら高水準の給料をもらえる事頃は限定されてしまいます。

限定されると言う事は、中型免許しか取得していない方が殺到するので、転職や未経験者には狭き門です。

 

人手不足で悩まされている運送業界で、最も求人募集が多いのは大型トラック運転手です。

人手不足で求人募集が多いからこそ「未経験者」が活躍できるのです。

 

これにつられてトレーラー運転手も人手不足です。

大型免許にプラスけん引免許まで取得しておくと、トレーラー運転手というトラック運転手としての最高峰を目指せます。

 

トレーラー運転手の求人募集は大型トラック運転手に比べると少ないのですが、トレーラー運転手の応募者も少ないので運送会社は免許取得支援制度なるものを設け、けん引免許取得者を社内で育てようとしています。

 

それでもさすがに、大型トラック運転手の仕事をしながらけん引免許を取得しに教習所へ通うのは難しく、トレーラー運転手の確保に手間取っている現状です。

 

だからこそ、けん引免許を取得してから運送会社への転職をしてください。

とは言っても、運送業界未経験の方が、いきなりトレーラー運転手になる事はありません。

そこは間違いなく大型トラック運転手として経験を積んでからのステップアップになるでしょう。

 

大型トラック運転手として未経験でも採用されるのか?と思うかも知れませんが、そこは人手不足が採用へと導いてくれます。

 

トラックの運転もしたことないのに大型トラックを運転する自信が無いという方もいるかと思いますが、そこは心配いりません。

運送会社には必ず試用期間がありますので、そこでベテラン運転手に細かく運転のレクチャーを受けながら大型トラック運転のコツをしっかり学ぶことができます。

 

誰しも初めは未経験です。

昔ほどトラック運転手にあこがれる方が少なくなった今、新たに転職してくる方は運送会社にとってありがたい存在です。

未経験だからと言って採用されないという事はありません。

真面目で、謙虚で、免許にキズ(減点)が無い方には十分に採用される要素はあります。

後は、運転が好きか、大人としてのマナーはあるか、という当たり前の事を備えていれば十分です。

 

運送業界が未経験なら、今のこの人手不足というチャンスを逃す手は有りませんよ。

 

詳細はコチラ  トレーラー運転手募集!未経験OK!

 

 

大型トレーラー運転手は未経験だと給料が低い?

大型トレーラー運転手に未経験者がなると日給8000円からのスタートになる事があります。

これは、大型トラック運転手に未経験者がなったとしても同じです。

 

要は、試用期間の日給です。

試用期間のスタートは、ベテラン運転手が運転するトラックの助手席に乗り込み、大まかな仕事の流れを覚える事です。

そして、次にベテラン運転手を助手席に乗せて運転するステップに入ります。

 

試用期間を満了して1人でトラックを運転するようになって初めて会社に利益をもたらします。

それまでは、会社の利益はベテラン運転手の成果です。

いかに早く独り立ちするかが腕の見せ所ですので、ベテラン運転手の指導を素直に実践し、正確で丁寧な運転を心がけましょう。

 

独り立ちしてしまえば日給8000円とはおさらばです。

仕事の内容にもよりますが、大型トラック運転手の場合、月給35万円がひとつの目安、トレーラー運転手の場合、月給40万がひとつの目安となるでしょう。

 

冒頭でも言いましたが、転職する際にもっとも気になるのは給料です。

少しでも給料の高い所を探すかもしれませんが、大型トラック運転手で40円万稼ぐのと、トレーラー運転手で40万円稼ぐのとでは、仕事のキツさがかなり違います。

 

もちろん。

給料=大型トラック運転手トレーラー運転手

体力=大型トラック運転手トレーラー運転手

となりますので、長期間同じ会社で働こうと考えているなら、トレーラー運転手として働ける運送会社が良いのではないでしょうか?

 

何でも早めの行動が重要です。

急がば回れと言いますが、転職は早い者勝ちですよ。

 

詳細はコチラ  トレーラー運転手としてトラックデビュー!

 

 

最後に

運送会社への転職を応援します。

大型トラック運転手は体力の続く限りできますが、歳を重ねると力作業が辛くなってきます。

簡単に言うと、大型トラック運転手は高額な給料を手に入れる為の最速の手段とするなら、トレーラー運転手はその高額な給料を維持するための手段と言えるでしょう。

未経験でも早く転職して、早く経験値を上げたものが有利です。

転職してまともな給料を短い期間で手に入れる事ができるのは、トラック運転手という特殊な職種だからこそだと思います。