運送業界へ入ってみたいという方の多くはトラック運転手の給料が比較的良いとうわさに聞いていると思います。
確かに、大型トラック運転手になると月給は良いかもしれません。
何をもって良いというのかは、その人の感覚によって違いますのでご注意を。
大型トラック運転手の給料が良いと思う理由と言えば「非年功序列」ですね。
一般的な会社は新入社員時の給料はスズメの涙ほどかもしれませんが、頑張って長く働き続けると少しずつ基本給が上がっていきます。
基本給が上がっていく事でそれに付随する各種手当も微妙なりと上がっていきます。
さらにボーナスまたは賞与がある会社になると、基本給の2ヶ月分や3ヶ月分、景気の良い会社になると5ヵ月分なんて会社もあります。
長年働き続ける事で、中堅社員クラスになると主任や係長といった役職が付き、管理職になると課長や部長といったさらに上の役職になっていきます。
そこまで上り詰めると、普通の会社であればそれなりの給料をもらえるので退職しようとする方はほとんどいません。
これが俗にいう「年功序列」の「終身雇用」ですね。
もちろん年功序列ではなく「成果主義」の会社も多くありますが、一般的な会社と比較するとまだまだ少ないのが現状です。
大型トラック運転手の給料体系は、この成果主義に最も近い歩合制の場合が多く、年功序列の様に年齢に比例するのではなく、仕事で稼いだ金額に比例する事になります。
ですので、バリバリ働ける若い方の方が大型トラック運転手として給料が高くなることが多くあります。
一般的な会社の新入社員では手に入れにくい程の給料をもらう事ができるのが大型トラック運転手です。
このことが大型トラック運転手が給料が良いと言われる理由です。
ここで注意しておかなければならないのが、大型トラック運転手として若い内に高額な給料をもらいたい場合は、バリバリ働けるだけの仕事量を持っている運送会社でないと稼ぎたくても稼げませんのでご注意を。
さて、大型トラック運転手が給料の良い理由は何となく理解できたかと思いますが、ここで言う給料とは月給のことなので月々もらう事の出来る給料です。
では、大型トラック運転手はボーナスや賞与というモノは有るのでしょうか。
ボーナスや賞与というのは、一般的な会社で考えると基本給の〇ヶ月分がもらえると言った考え方です。
と言う事は、大型トラック運転手の基本給が重要になってきますね。
大型トラック運転手の基本給とはいくらなのか?
およそ、10万円~15万円と言ったところです。
そして、何ヶ月分のボーナスや賞与がもらえるのかというと、基本0(ボーナス無し)です。
ガックリですよね?しかし、これは中小の運送会社はほとんどだと思っておいていいです。
その理由をもう少し詳しくご紹介します。
大型トラック運転手はボーナスや賞与が無い!?その理由とは?
一般的な会社でサラリーマンとして働いていると、ボーナスは一つの楽しみですが、大型トラック運転手にボーナスや賞与というものが設定されている運送会社は非常に少ないです。
その理由は一般的な会社の月給と運送会社の月給を比べると分かるのですが、一般的な会社に就職すると始めのうちは給料がかなり少ないと感じるはずです。
しかし、運送会社で大型トラック運転手として就職すると、初めからそれなりの給料がもらえると思います。
要は、年功序列ではなく成果報酬という考え方を取り入れた給料体系をとっているからです。
成果報酬とは、会社に売上にいくら貢献したか、営業利益としていくら貢献したか、経常利益に最終的にどれほどの影響を与えたかによって与えられる報酬です。
よって、成果をあげなければ報酬はもらえないと言う事になります。
逆に、成果をあげればあげるほどその報酬は高くなると言う事になります。
一般的な会社でサラリーマンとして働くときに成果報酬という考え方だったらどうでしょう?
間違いなく相当辛いと思いますよ。
要は、売ってなんぼ、契約してなんぼ、成功してなんぼの世界です。
自分の能力に相当自信をもっていて、実際に能力を発揮できる環境でないと成果をあげるのは至難の業です。
しかし、何かしらの能力、技術、経験を持っているなら自分の力を試せる会社に挑戦しないともったいないでね。
では、運送会社の成果報酬も同じく辛いのかというと、そんなことはありません。
一般的な会社で成果報酬を得るためには、売ってなんぼ、売るにはそれなりの能力、技術、経験を持っていなければなりません。
しかし、運送会社で成功報酬を得るために必要なものは、免許と技術と経験です。
先程と違うのは免許です。
運送会社で働くなら免許は必須です。
そして大型自動車一種免許は必須です。
大型免許さえ取得しておけば、他に特殊な能力はいりません。
後必要なのは、大型トラックを運転する技術と大型トラック運転手としての経験です。
最も重要なのは経験で、経験を積めば技術は自然とついてきます。
要は、大型免許と運転経験を持っていれば成果をあげることはそんなに難しい事ではありません。
こういう成果報酬という給料体系の元で働く大型トラック運転手は、ボーナスや賞与といった考え方を入れるのは難しいです。
個人で成果をあげれば個人の給料が自然とあがります、ボーナスや賞与は個人の成果ではなく会社全体の成果です。
その場合、成果報酬という考え方で働いていない一般事務職等のデスクワークの方達がボーナスや賞与を多くもらえる様になるはずです。
それでも、事務職などのデスクワークの方達だけだと不公平なので、トラック運転手にもボーナスを出してくれる運送会社も有ります。
ただし、その金額は「5万円」や「10万円」といった気持ちばかりのものとなる事がほとんどです。
これを「あるだけまし!」と思えるのは毎月の給料がそれなりに高水準だからですね。
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大型トラック運転手でもボーナスあり?どんな運送会社がある?
大型トラック運転手として働いていてもしっかりとボーナスがもらえる会社があります。
ひとことで言うと年功序列の運送会社ですね。
運送会社で年功序列?と思うかも知れませんが、大手運送会社、準大手運送会社、これらのグループ会社辺りは年功序列が見られます。
この手の運送会社で働けると、安定した仕事量と安定した給料で、定年まで安定して仕事ができると思います。
安定はとても大切です。
家族を養っている方にとって安定した給料は生活に直結しますので、とても安定という言葉に魅かれますね。
この安定を手に入れる事で、引き換えに月給は成果報酬ではなく基本給と職務職能給、その他手当からなる固定給に近い考え方になります。
この固定給に近い月給を給料としてもらっている方は、大型トラック運転手としては少し少ない給料となりがちです。
それは、運送会社自体の給料体系というより、グループの親会社の給料体系となっているからという場合が多く、どうにもならない場合がほとんどです。
ただし、グループの親会社であれば一般のサラリーマンが多い会社です。
となると、普通にボーナスや賞与は有りますね。
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その計算式は会社それぞれですが、大型トラック運転手は「物流部門」となりますので、「営業部門」や「管理部門」に比べると少し少ないかもしれません。
それでも、毎月の給料が少ない分、ボーナスは楽しみですね。
この様に、大手、準大手と呼ばれる会社や運送会社の給料体系にのっとっていればボーナスや賞与がそれなりの金額になると考えて下さい。
もし、そうでない運送会社が「ボーナスあり!」や「賞与あり!」と求人募集に掲げていてもそこをあてにせず、毎月の給料をしっかり確認するようにしましょう。
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まとめ
大型トラック運転手として運送業界で働いたとしても、ボーナスや賞与といった特別なお金は無いと考えた方が得策です。
そんな運送業界でも大手運送会社や準大手の運送会社であればボーナスという考え方は普通にあるでしょう。
ただし、毎月の給料が魅力的な大型トラック運転手の良さはあんまりないと言う事になります。
それでも、安定という二文字は手に入れる事ができるかもしれません。
ボーナスや賞与が無い運送会社でも安定経営している会社はたくさんあります。
これから運送業界に転職しようとしている方も、時間があるならじっくり選んでみて下さい。