一般的な会社員にとってボーナスは非常に楽しみで臨時収入的な感覚の収入です。
毎月安定収入として月給があるのに、さらに年2回、または3回もボーナスや決算賞与という臨時収入があります。
その額は、基本給の1.5か月~2ヶ月、年間にすると5ヵ月分という会社も多く存在します。
大体ボーナスの金額を比較する時に比較対象にされやすいのが公務員のボーナス支給額です。
国家公務員のボーナスは、民間企業の給与やボーナスと比較して民間企業に準拠して決定します。
国家公務員のボーナスが前年より多くなった場合は、民間企業も多くなっているということになります。
なので、国家公務員のボーナス前年比が何%アップしたという報道があれば、景気は良いのかもしれませんね。
ちなみに、国家公務員の2018年夏のボーナス(期末・勤勉手当)が6月29日に支給されました。
管理職を除く一般行政職の平均年齢35.9歳でそのボーナス平均額は「65万2,600円」で6年連続の増加となっています。
この金額を見て「少ないな」と思う方はどの位いるのでしょう。
実際にもらっている国家公務員の方以外であれば、ほとんどの方が「うらやましい」と思うのではないでしょうか。
普通のサラリーマンで35.9歳位で65万のボーナスをもらえる方はどの位いるのでしょう。
大都会と地方で物価の違いはあるかもしれませんが、それでもそんなに差はないと思いますが、地方で65万のボーナスをもらうとなると至難の業かもしれません。
大都会で、ある程度の規模の会社や実力主義の外資系等であれば65万は優に超えていると思います。
それでもその域に達しているのは、一握りの優秀な方か運がものすごく良い方位です。
と言う事は、やはり国家公務員のボーナスは一般企業の一般社員と比べると比較的お高めという事になります。
さて、こんなうらやましいボーナスという収入、トラック運転手として働く方はもらっているのでしょうか。
そもそも、運送会社にボーナスという給料体系の一部が存在するものなのでしょうか。
もし、これから運送業界へ転職するという方、転職してみたいという方に運送会社のボーナスや賞与事情をご紹介します。
この情報が少しでも転職失敗を避ける効果があればいいのですが。
ボーナスがあるトラック運転手は大企業のサラリーマン運転手
仕事をするうえで最も気にすべきは給料です。
就業時間や休日も気になるとは思いますが、まずは働いた分だけの給料がもらえないとやる気は起きません。
次に、給料で考えるべきは年収です。
単純に月給を1年の12ヶ月で掛け算しただけの年収であれば単純明快なのですが、年収は少しばかり考える必要があります。
月給は月々決められた給料であり、年収は(月給+変動手当)×12ヶ月となります。
この考え方を間違えて覚えてしまうと、求人募集での給料の部分を読み違えてしまいますので注意してください。
例えば、
①.月給18万+その他手当 ※賞与年2回あり
②.月収20万 ※賞与年2回あり
では、②が少し多いかと思うかも知れませんが、実際は①のその他手当が2万円以上あると②を超えます。
さらに、①と②には大きな違いがあり、①は月収で考えると年2回の賞与が含まれるので、さらに増えます。
しかし②はすでに月収と記載されているので、賞与年2回ありと記載があったとしても月収に含まれる事になります。
要は、月収の12ヶ月分が年収で、月給の12ヶ月分は年収ではないと言う事です。
この違いが分かっていると、求人募集内での給料部分の見間違いは避けられると思います。
ここで、色々な業種の2018年のボーナス支給金額を見てみましょう。
出典)日本経済新聞社ボーナス調査
製造業が多く支給されているようです。
トラック運転手はというと「陸運」に含まれるとは思いますが、これがトラック運転手だけの話で無いのが困ったもんです。
とはいえ陸運業は543,000円とそこそこ良いボーナスが出てますね。
ならばトラック運転手でもこれ位は出るでしょ!と思うかも知れません。
答えは「NO」です。
ただし「ゼロ」ではない。
というのが一般的なトラック運転手の意見です。
中小の運送会社は、経営自体なんとかやっていけていると言った感じです。
配送コストは高くなっているのに、配送運賃は値下げ合戦。
免許制度の改正で若手の運転手採用が難しく、運転手の高齢化は進み、従業員の給料単価も上昇中。
この様な状態で経営は圧迫され、これ以上人件費をかけるわけにはいかない状態です。
今後は超高齢化で人手不足は避けられない状態になるのは必至です。
運送業界はこれまでも人手不足に悩まされていたのに、さらに人手不足は加速化するでしょう。
そんなこんなで、昔からいつ倒産の危機が訪れてもおかしくない会社が多かったので、ボーナスという特別な収入ではなく、基本給を抑えた完全歩合制の運送会社が多く存在し、その考え方のまましっかり継続されてきました。
しかし、中小の運送会社はボーナスが全くないわけではありません。
色々な媒体の求人情報(新聞・折り込みチラシ・ハローワーク・求人サイト)を探索してみると分かるのですが、求人情報の給料箇所に「賞与年2回あり」といったついつい気になってしまう文言が記載されています。
そんな運送会社での賞与は「寸志」程度と考えた方が良いです。
期待しすぎてしまうと、期待ばかりが膨らみ過ぎ大きくなりすぎる危険性があります。
期待が大きくなりすぎると裏切られた時の喪失感は相当なものですので、運送会社での賞与は期待し過ぎない事が大切です。
もし期待を裏切らない賞与が出たら喜びもひとしおです。
ちなみに、寸志程度のボーナスとは約5万円~10万円前後と覚えておくと良いでしょう。
大手運送会社のサラリーマン運転手の賞与は?
大手運送会社の給料体系は、その会社の本部の考え方に準ずることになります。
大手運送会社は大手と言われる以上しっかりとした給料体系を摂っている事は間違いありません。
その時のトラック運転手の会社での立場は、大手運送会社の従業員という考え方で、その中で職種が運搬である、ただそれだけです。
その立場は、デスクワークを基本とする事務職、外回りを基本とする営業職、倉庫での入出荷管理をする物流職と同様のものとなります。
ですので、トラック運転手でさえも「基本給」がしっかりと設定され、それに「職務職能給」がプラスされる固定給が基本的な考え方になります。
固定給は、事務職、営業職、物流職で少なからず差はあります。
しかし、基本的な考え方はどの職種も一緒なので長年勤めれば基本給は上昇し、役職が付けば手当が付き、退職金もしっかりと積立されています。
そして、年2回ないし3回の賞与もあります。
その金額は、基本給+職務職能給+役職手当で計算されるので、それなりに年齢を重ね、昇格もし真面目に働いていれば夏のボーナス30万~50万は有るはずです。
まだ転職したての新人さんの場合は0円~10万円なんて事もあるとは思いますが、1年以上勤務しているなら約10万円~20万円なんて当たり前にあると思って良いです。
ただし、求人募集に「ボーナス・賞与有り」と一言でもコメントが無いとだめですよ。
できれば面接までたどり着いた時に、月給が低いなと思ったらボーナスは何か月分か確認した方が良いですね。
そして、ボーナスをまともにもらうには何年の勤続が必要か、という点は確認しておきたいですね。
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特に条件キーワードは入れない方が検索結果は良いかもしれません。
良い求人はすぐに無くなります。
迷っていたり、悩んでいるならすぐさま「応募」しましょう。
どちらにせよ、迷いや悩みは実態を聞かないと解消できませんので、とりあえず面接までこぎつけましょう。
まだまだ、気になる程度なら「検討リスト」に登録しときましょう。
検討リストにいれたらいつまでが応募期限なのかをチェックしておきましょう。
最後に
一般のサラリーマンから運送業界へ転職しようと考えている方は、就業時間や休日日数がかなりおかしなことになる事は肝に銘じておいてください。
大手や準大手の運送会社であればある一定の制限をできる限り守ると思います(ある程度です)。
中小や零細の運送会社であればその部分は少しゆるいかもしれませんのである程度の覚悟は必要です。
これから超高齢社会へ突入し、生産性の高い若手はどんどん少なくなっていきます。
そんな数少ない若手を採用すべく運送業界も正常な就業環境へ移行を進めている所です。
今後は運送業界の中でもトラック運転手の就業環境はかなり快適なものへ変化していくでしょう。
それにつられて年収も少しずつ上がっていくでしょう。
運送業界へ足を踏み入れるなら、少し早目の今がベストなタイミングかもしれませんね。