トラック運転手と一口に言ってもその種類は様々です。
そしてトラック運転手を雇用する運送会社の種類も様々です。
大手運送会社、準大手運送会社、中小の運送会社、そして零細の運送会社と大別してみてもわかるように、この大別の中に1企業が100も200もあります。
100も200もある運送会社がそれぞれ違う給料計算をしているわけではありませんが、大手運送会社と零細の運送会社では違うということは明白です。
これを踏まえ、運送会社の給料計算がなぜ歩合制が基本なのか、トラック運転手として残業代ってもらえるものなのかを転職する前に知っておく必要がありますね。
中小の運送会社や零細の運送会社は残業代ってあるのか
残業代はほとんどナシ!
トラック運転手というお仕事は、与えられた職務をこなして賃金が発生する歩合制を採用している企業がほとんどです。
そのため、いろいろな事情で労働時間が多くなった場合でも、残業代などは一切支払われないケースが多いですね。
トラックの運転手を含めたこうした運送業では、残業代の給料計算が複雑になってしまう点や、どのラインで残業とみなすのかが難しいため、残業したらその分も計算して受け取れている人はごくわずかではないでしょうか。
歩合制では無理がある背景
トラック運転手のお仕事は、走行距離からかかる時間や作業時間を計算し、納品までの時間が決められています。
道路はいつも制限速度でスムーズに走れるわけではなく、道路事情によっては予定よりも大幅に時間がかかってしまうこともあります。
しかし納品しなければいけないスケジュールが押していると、ドライバーは疲れていても無理を押して目的地まで運転しなければいけませんし、こなさなければいけない作業量を終了しなければその日のお仕事は終わりにできないケースが多いのです。
運転手を雇用する企業としては、与えた職務に対して歩合制でお給料を支払う方が、給料計算は単純になります。
タイムカードや業務日報などは、運転手の具体的な職務内容や出勤状況を確認するために使用し、残業代の計算に使われる必要がなくなります。
しかし運転手の側にとっては、8時間で終了するはずの作業が交通事情のために14時間かかってしまったとしたら、6時間の超過労働となってしまいます。
この分に関しては、残業代を払ってもらいたいですね。
トラックの運転手でも残業代はもらえる?
歩合制がほとんどの運転手というお仕事でも、ケースバイケースで残業代を受け取れる場合があります。
基本的に残業代が発生するのは、週に40時間労働をする正社員として雇用されていることが前提となるため、パートや人材派遣など非正規雇用で働いている運転手だと、残念ながら残業代支給は対象外になってしまうので注意した方が良いでしょう。
運送会社の多くは、「うちは歩合制だから残業代は出ない」というスタンスが多くなっています。
面接のときには給料計算が歩合制なのか固定給なのかは伝えられるとは思いますが、歩合制の場合は残業代が無いことを見越して、歩合の割合をしっかり確認しましょう。
もし、、、
残業代の支払いを約束していたのになぜが支払ってくれない。
自分で計算した残業代と会社が計算した残業代が違うけど説明が無い。
残業代が支払われないので辞めたくても辞めれない。
トラック運転手に転職や就職を考えている方は、面接のときに必ずしっかり確認するようにして下さい。
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最後に
トラック運転手が残業代の支払いを求める時に「弁護士に相談しましょう」とありますが、実際に相談している方はほとんどいません。
そんなことをする前に転職するのがほとんどです。
そんなことになる前にしっかりと面接で話をするのがとても大切です。