どんな仕事でも経験値というものは優遇されるものです。
例えば経理事務、事務仕事といっても色々ありますが、経理事務の経験者は小さい会社にとってはとても重要なポイントです。
従業員の給料計算、税計算など経験の無い方にはさっぱりわからない事がわかる人材ということです。
こういった方がいない会社では、税理士事務所に契約料金をお支払いしておまかせというパターンをとるしか方法はありません。
また、税理士事務所で働く税理士も経験は優遇されます。
税理士の資格を持っている未経験の新人さんより、税理士事務所で長く働く無資格の職員さんのほうが役にたつのです。
しかし、経験を必要としない職業もあります。
その代表的な職業が飲食業ですね。
飲食業のオーナーは経験、能力、意思決定力、指導力、統率力、行動力など様々な能力を兼ね備えた方が多いのですが、そこで働く方は未経験の方ばかりです。
そんな事で飲食店はやっていけるのかと思うかも知れませんが、近頃の飲食業はすべてマニュアル化されており、その通りやれば誰でも美味しい料理が提供できる仕組みが出来上がっています。
この様に経験を必要としない業種は基本的にマニュアル化され、誰がやっても同じになるように仕組み化されています。
年齢、性別問わず常に求人募集を出している流れ作業の工場や、倉庫内でピッキング作業をするような業種で多くみられる仕事の形ですね。
その中で運送業はどうなのか気になるところですね。
これから運送業界に初めて挑戦する方にとって経験値は全くのゼロ、そんな未経験者を雇ってくれる業界なのか。
未経験者を採用するような業界ならすべてがマニュアル化されているのか。
そもそも、未経験でもトラック運転手ってなれるものなのか、できるものなのか、そんな心配もあると思います。
こんな疑問を元長距離トラック運転手がお答えできる範囲で解決したいと思います。
トラック運転手の求人情報は未経験者でもOKがほとんど
トラック運転手の求人情報はたくさんありますし、ルート配送業務から長距離の運転手募集まで多種多様です。
そして、その求人の多くは、経験がゼロでもOKというものなので、これから初めてトラックの運転手として働いてみたいとい人にとっては、応募しやすい状況になっています。
求人募集で経験者優遇と記載されていれば、経験がゼロの人にとっては採用にこぎつけることは難しいかもしれません。
しかし経験がなくてもOKという求人情報なら、これまで全く別の仕事をしていても、トラック運転手として働ける資格や条件を満たしていればとりあえず採用される可能性は高いと言えるでしょう。
それに、運送業界は慢性的なドライバー不足のため、企業にとっては一人でも多くドライバーが欲しいものです。
そうした背景もまた、経験がない人でも転職に成功しやすい理由の一つになっています。
運送会社の面接で確認したいこと
これまでドライバーとしての経験がゼロの人にとっては、運転手という仕事で高収入を稼ぎたいという転職理由を持っている人が多いものです。
しかし、運転手になれば誰もが高収入を稼げるというわけではありませんし、企業ごとに労働環境が大きく異なります。
そのため、求人情報に記載されている年収だけに心を奪われずに、面接の際にはしっかり労働環境についても確認することをおすすめします。
面接で確認したいポイントとしては、
平均的な一日の流れやスケジュールをチェックするという点、
毎日の労働時間や残業代の取り扱い、
研修期間はどのぐらいあるのかという点、
そして独り立ちして仕事を任せられるまでにかかる時間はどのぐらいかという点、
などがあります。
こうした点は、面接時でしっかり確認しておかなければ企業側からは説明されないことが多いですし、採用された後で後悔することにもなりかねません。
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トラック運転手って高齢でも働ける?
深刻な人材不足の運送業界では、高齢かつ未経験の人でも、働ける条件を満たしていれば採用されることはあります。
特にドライバーの場合には、長時間の運転が苦痛にならなければ年齢や学歴などはほとんど関係ありません。
しかし、荷物の積み下ろし作業がドライバーの職務となるケースは多いため、高齢すぎると体力面がネックになって年齢の部分で不採用となる可能性は考えられますね。
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未経験者でもトラック運転手になりやすい種類は?
トラックと一口に言っても様々な種類があります。
小型、中型、大型、トレーラーといった多きさ、また、運ぶ荷物の種類、さらに1日の走行距離などで大別されます。
免許制度が変わったので中型を運転するためには中型免許が要ります。
もちろん大型には大型免許、トレーラーにはけん引免許が必要です。
この中で経験者しか採用されないのはトレーラー運転手です。
その次に経験者しか採用されないのは一部の大型トラック運転手です。
大型トラック運転手とは言っても、全てではなくその中で長距離トラック運転手は経験をかなり重要視します。
なので、その他は未経験でもOKということになります。
この中で最も経験を重要視しないのは、中型トラック運転手です。
このことから未経験者が狙うべきは、中型トラック運転手ですが、中型トラックから経験を積み上げ、大型トラックへステップアップして、さらにトレーラー運転手にステップアップする方が最も多いです。
ただし、中型トラック運転手として働くからと言って、大型免許を取得していないのはおすすめできません。
働いている方ならわかるとは思いますが、働きながら免許を取得するのはかなり難しいです。
運送会社の求人情報には大型免許取得支援的な文言も記載されていますが、金銭的な支援はあっても時間的余裕は無いと思ってください。
なので、転職する前に最低大型免許を取得しておくことは必須と思ったほうが良いです。
トレーラーを目指している方は、けん引免許も取得しておきましょう。
免許は一生モノですので、取得して損はありません。
何事も、準備だけは怠らないようにしましょう。
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最後に
トラック運転手に転職を考えている方にとって、給料面の期待は大きいと思います。
年齢、性別、国籍関係なくトラック運転手は仕事量で給料が決まります。
未経験からトラック運転手を目指し高額な給料を希望するなら、大型トラック運転手として、中距離から長距離を希望したほうが良いでしょう。
実際運送会社の求人情報も、ウィング車や箱車の中長距離運転手を多く募集しています。
面接での注意点も考慮に入れ、失敗しない転職をしてくださいね。